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岡田 漱平
第21回日本アイソトープ・放射線総合会議論文集, p.1 - 13, 1994/02
低速陽電子ビームは、材料科学から基礎物理学・化学・生物学に至るまで幅広い分野での自然界観察手段として利用が期待されている。本報では最初に、陽電子の発生、低速陽電子ビームへの変換及び輝度強化法等のビーム整形技術について説明し、次いで、利用法の現状について、陽電子の特徴と対応させて解説する。最後に、高強度低速陽電子ビーム発生計画について述べる。
久米 民和
第21回日本アイソトープ・放射線総合会議論文集, 0, p.B130_1 - B130_11, 1994/00
オイルパーム廃棄物の飼料化について、資源の有効利用及び環境汚染防止の観点から述べる。パーム油の生産にともない、製油工場から出る主要な副産物は、空果房(EFB)24%、果肉繊維(PPF)21%、核殻8%、パーム核粕2.5%である。同時に排出される廃水は、パーム油生産量の2~3倍であり、有機分が多く河川の汚染の原因となっている。従って、廃水中の固型分をスラッジとして回収し、一部は飼料として用いている。セルロース質廃棄物であるEFB及びPPFは年間300万トンにのぼり、肥料生産や燃料用に灰化あるいは燃焼され、煙公害の原因となっている。EFBは放射線殺菌と糸状菌による発酵処理を行うことにより、高タンパク質の飼料に変換することができた。また、EFB培地の栄養源としてスラッジを用いることが可能になれば、パーム油工場内の廃棄物だけで飼料化でき、効率的な資源のリサイクルが期待される。
山林 尚道
第21回日本アイソトープ・放射線総合会議論文集, 0(B510), p.1 - 10, 1994/00
原研では原子炉を利用して1962年からRIの製造頒布を開始して来た。1992年度に製造した精製RIは(Na,K,P,S,Crなど)34件、12TBq、線源RIは(工業用医療用Co,Gd,Ir,Auなど)100件、1.2PBq、標識化合物は(H,Cなど)2件、0.2GBqであった。総頒布量は、874TBqで1億170万円であった。最近では、がんの遠隔操作式治療装置(RALS)用Ir線源(ペレット:1.11.2mm,線状:0.63.5mm,各370GBq)、薄肉配管溶接部非破壊検査用Yb線源(ペレット:1.01.0mm,180GBq)などの試作を進めるとともに、生化学、農学分野で利用されるPやモノクローナル抗体に標識し、ガンの診断、治療に有望視されているSr,Reなどの他、高崎研究所イオン照射研究施設(TIARA)の利用によるCなどの製造研究を進めている。
秋葉 光徳
第21回日本アイソトープ・放射線総合会議, 21, 369 Pages,
プルトニウム,ウランの保障措置技術について,保障措置全般について解説した後,再処理工場,プルトニウム燃料工場,「常陽」,ウラン濃縮工場における開発成果を発表する。